DJ PRINCESS CUT PRESENTS |
DATE : 2010/09/08 |

文:DJ PRINCESS CUT
協力:升本 徹
今回は私の暮らすダラスの最近のHIP HOPシーンについて。一時期の盛り上がりも落ち着いた感はありますが、次々とフレッシュな若手が登場しています。なかなかダラス市内の地名をあげて説明しても分かりにくいと思ったので、目でみるダラス・ラップ・マップを作ってみました(笑)。
ダラスのアーティストの中でも特に私が注目しているのは、オーク・クリフ出身のRAY PAUL。YG(YUNG GUERILLAS)というクルーを率いている彼は、B.O.BやRICK ROSS、GORILLA ZOE、BIRDMAN、T-PAINらと交友関係が4あり、彼らからフィーチャリングのオファーが来るくらいインダストリーではラッパーとしてリスペクトされています。ファースト・シングル“I'M GETTIN MONEY”はビルボード・チャートにもランクインしてネイション・ワイドな注目を受けたんだけど、レーベルメイト、そして相棒であるラッパー:FAT PIMPの裏切り(勝手に色んな契約書にサインし、複数のレーベルから金銭を受け取っていた)のせいでメジャーからのオファーを諦めずを得なかった、という出来事がありました。
13歳の頃から両親不在ながら独力でオーク・クリフのストリートでハッスルしてきた彼。リアルなストリート・ライフをラップするからこそ、リアルなストリートからのリアルな支持を受け続けているわけです。メジャーとの契約は一時延期となったけれど、ダラスのストリートからの支持はとてつもなくヘヴィーで、ミックステープをリリースすれば即完売。パフォーマンス・スケジュールが決まればチケットが即完売し、オーク・クリフから彼のグーンたちが大集結。最近またメジャーと契約交渉しているらしく、RAY PAULの1stメジャー・アルバム(ダラスのアーティストにしては珍しくビッグ・ネーム多数参加だとか)が待ちきれません!
次はアーリントン出身のグループPARTY BOYZについて。簡単に言うとPARTY BOYZはダンス系ラップ・グループで、2010年版GS BOYSと言えば解かりやすいかも。彼らのモットーは「WE DRINK, SMOKE AND PARTY(葉っぱを吸ったり、アルコールを飲んだりパーティすることがメイン)」と言うだけあって、音楽もそのモットーにピッタリなサウンド……。
そんなこのグループの仕掛け役は意外なことにBOSS HOGG OUTLAWZのDJ/プロデューサーとして知られていたあのDJ MR. ROGERSで、シングル“FLEX”を大ヒットさせ、TRAI-Dも所属するHiTz COMMITTIE/JIVE RECORDSと契約。頭に手を乗せる振り付けがポイントなこの“FLEX”のリミックスにはT-PAINとWAKA FLOCKA FLAMEがフィーチャーされています。
第二弾シングル“DADDY STROKE”は挑発的に腰をクネらせるダンスが特徴。こういうタイプのグループってアーティストとしては短命で何となくダラス・シーンのイメージをダウンさせてる気もするけど、私の大好きなMeMpHiTz氏のHiTz COMMITTIEやDJとしてリスペクトしてるMR. ROGERSがバックアップしてるだけに期待しています。
同じくアーリントン出身の白人ラッパー、WHITE TEEはSOULJA BOY TELL’EMのレーベル、SOD(STACKS ON DECK)に所属。名前の由来はWHITEY(白人を軽視した言い方)とWHITE TEE(白いTシャツ)、そして本名のTAYLORという3つのTをかけてSOULJA BOYが最初はジョークでWHITE TEEと呼んでいたからだとか。YUMSのウェブサイトのデザインをしながらラッパーとしても活動中で唯一の白人ダンス系ラッパーと言える存在です。
オーク・クリフ出身のYOUNG BLACK a.k.a. MR FRANYYYはラッパー、そしてトラック・メイカーとしても活躍中。現在21歳の彼は12歳からトラック・メイクを始め、15歳の頃には自宅でフッドのラッパーたちとレコーディング。それから自らもラップをし始めたとか。去年はドラッグのオーバードーズで入院、今年は交通事故で入院、そして最近では法律違反などのトラブルを起こし裁判所を行き来しているらしい。そんなストリートの問題児なYOUNG BLACKだけれども、GUCCI MANEをフューチャーしたシングル“BIG BOY STUNTIN’”がダラスで大ヒット中!!!これからの活躍にも期待です。
DORROUGHのクルー、PTC(PRIME TIME CLICK)の紅一点な歌姫:TOMEKA PEARLは少し前まではDORROUGHの彼女だったことでも有名でしたが、最近ではBETの番組『106 & PARK』やXXL誌に登場したりとネイションワイドな注目を浴び始めています。可愛いルックスとは裏腹に男勝りな言葉をリリックに使ったりする意外さも彼女のいいところ。9月に発売予定のDORROUGHのニュー・アルバム「GET BIG」でも“FREAKY”という先行曲でフューチャーされています。
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