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#RAPSTREAM CO-SIGN VOL.1 feat. Fla$hBackS

文:伊藤雄介(Amebreak)
写真:cherry chill will

L to R:Febb, DJ KID FRESINO, jjj
 

 先月の『RAPSTREAM』から始まった新企画『RAPSTREAM's CO-SIGN』。“CO-SIGN”とは、US HIP HOPなどでよく使われる言葉で、簡単に言うと「同意する」とか「支持する」のような意味……HIP HOPでは“フックアップ”という言葉がよく使われてきたが、そこまで上目線ではなく、「あいつ良いじゃん」と軽く発言する程度でも「あのラッパーがあの新人を“CO-SIGN”した」という風に言われるようだ(例えば日本語ラップ界隈で言うと、KREVAがLBの曲をビートジャックしたりとかは、正しく“CO-SIGN”のひとつの形だ)。Twitterなどのソーシャル・ネットワークが発達した昨今、そんなちょっとした行動でも、それをきっかけにアーティストが大きくブレイクする可能性もあるということだ。
 
 『RAPSTREAM's CO-SIGN』では、近頃話題の若手勢やアンサインドなアーティストをピックし、『RAPSTREAM』内にて紹介し、Amebreakサイト上でもそのアーティストを取り上げた連動記事を掲載していく予定だ。また、取り上げるアーティストは、Amebreakスタッフ/ライターのセレクトだけに留まらず、全国各地をライヴなどで周り、現場で新しい才能に出会う機会の多いMCやDJ、関係者の意見/推薦も積極的に取り入れていこうと思っている。それでは、早速第一回目のアーティスト:Fla$hBackSをご紹介!
 
 
 Febb、jjj、そしてライヴDJのKID FRESINOからなるFla$hBackSは、フレッシュさを強く感じさせながら世代の概念を吹っ飛ばす完成度の高さを既に感じさせる、正に『RAPSTREAM's CO-SIGN』第一回目に相応しいグループだ。
 
 現在は西東京エリアに拠点を置くというFebbは弱冠18歳。「5~6年前(中学生の頃)に聴いたEMINEMが最初に聴いたHIP HOP」と語る彼は、見た目こそ歳相応なあどけなさが残っているが、そのラップは時に年齢を感じさせない不敵な態度を覗かせ、末恐ろしささえ感じさせる。新進レーベル:BLACK SWANのコンピ第二弾に収録されている“GET IT IN”での彼のヴァースも、本格的なラップ歴がわずか1年(!)とは思えない堂々としたものだ。
 「中1ぐらいからラップを書いてて、トラックは中2ぐらいから作り始めてます。KANYE WESTとかJUST BLAZEとかがMPC叩いてる動画をYouTubeで見て、トラック作るのって面白そうだな、って思って。高1の頃にDJをやるようになって、ライヴとかでラップするようになったのは去年とかからですね。レコーディングも去年ぐらいからです(Febb)」
 
 そんなFebbの存在は人づてで訊いてはいたものの、筆者が実際に注目することになったきっかけは、CRACKS BROTHERSというユニットが昨年リリースしたEP「STRAIGHT RAWLIN'」。CRACKS BROTHERSはFebbとTETRAD THE GANG OF FOURなどで活動するSPERBからなる二人組で、このEPでFebbは、“YOUNG MASON”という、自身の別名(NIPPS命名)をタイトルに冠した楽曲でラップを披露している。
 
 一方、こちらもFebb同様マイクとサンプラーの両方を操る相方のjjjは、サウスサイド川崎出身。今年の頭にミックスCD「ROUTE TO 1251」をリリースしたHIP HOP集団:FIVE STAR RECORDSにも籍をおく23歳だ。
 「自分は最初スクラッチをやってて、バトルDJになりたかったんですけど、Q-BERTに憧れて金を貯めてQFO(ベスタクスが開発した、ターンテーブル/クロスフェーダー一体型の機材)を買って。でも、それだとジャグリングが出来ないっていうことが分かり(笑)。スクラッチを録音するのが好きだったから、その延長でトラックも作り出しました(jjj)」
 サンプリングをベースにしながらも、そのループ/チョップの仕方は時に乱暴なまでにいびつなところが若さを感じさせるjjjだが、彼の作るトラックは、PSG以降の世代に特に顕著な、「自然と掴んでいる」ような嗅覚の良さも垣間見せる。jjjは今年3月に配信サイト:OTOTOYから作品集「ggg」をリリースしていて、インスト曲が多い同作を聴けば彼の作風がよく分かると思う。
 
 
 そんなFebbとjjjは、FIVE STAR RECORDSに所属するYOUNG DRUNKERSとの繋がりでFebbがFIVE STARのスタジオ兼ヤサに出入りするようになり知り合ったという。
 「なんでFla$hBackSになったかっていうと、自分が去年ADAMS CAMPっていうグループと一緒に自主で作品を出して。前に彼らが出したEPを俺がリミックスするっていう内容なんですけど、そこでラップをしたらjが『良いね』、って言ってくれて。で、一緒に作り始めてFla$hBackSになりました(Febb)」
 「“COWBOY”って曲(rev3.11監修のミックステープ「REV TAPE VOL.1」にYOUNGEST IN CHARGE名義で収録されている)のトラックを作ってて、このトラックに乗れるヤツを探してたら、ADAMS CAMPの作品に入ってるFebbのラップを聴いて、『コイツに任せよう』って。あの曲をきっかけに、俺が全部トラックを作ってFebbにラップをしてもらおう、って思ったんです。そしたらFebbに『いや、jさんもラップして下さい』って言われて(笑)」
 「jは、トラックがスゲェ新しいっていうか、トラックの作り方はオーセンティックなんだけど、その中で新しいことをやってるフレッシュなアーティストだと思います(Febb)」
 「Febbは、ラップも生き方もFebbって感じが好きで。なんか図々しい感じとか(笑)、ズケズケ言うところとか俺は好きで。トラックもラップも、コイツのノリっていうのがちゃんとある(jjj)」
 
 
 Fla$hBackSは、既に1stアルバム「FL$8KS」を完成させていて、12月にリリース予定だという。
 「一言で言うとギンギン(なアルバム)ですね(笑)(jjj)」
 「前半がイケイケな曲が多くて、後半はメロウな曲が多いっていう構成なんですけど、音がパワフルだと思います。トラックはほとんどjがやってて、2曲は自分、あと1曲は二人で一緒に作ってます。1曲KID FRESINOもやってます(Febb)」

 いち早く「FL$8KS」の音源を聴かせてもらうことが出来たが、彼らと交流も深いDOWN NORTH CAMPやSEXORCIST周辺の東京アンダーグラウンドの匂いを随所に漂わせながら、USラップで言うとJET LIFEやSTALLEYのようなレイドバックしたスタイルも軽くこなしていて、今っぽさとクラシカルな要素のバランスが絶妙な一枚だ。「2012年一番フレッシュな日本人のラップを作りたかった(Febb)」という彼らの志は、確実にこの作品に反映されている。
 


 
RELEASE INFO
TITLE:jjj & Febb presents FL$8KS
ARTIST:Fla$hbackS
RELEASE DATE:12月12日

TRACK LIST
01.Gladiator (pro. by jjj)
02.Cowboy (pro. by jjj)
03.Oil Musik (pro. by jjj)
04.Young Goku (pro. by jjj)
05.Here (pro. by Fla$hBackS)
06.Fla$hBackS (pro. by Fla$hBackS)
07.g3 -Gin Green Global- (pro. by jjj)
08.Sour Picture (pro. by Febb)
09.2014 (pro.by Fla$hBackS)
10.Nextin' Out (Damn Yes) (pro. by jjj)


Febb Twitter
https://twitter.com/febb_/
Febb SOUNDCLOUD
http://soundcloud.com/febbasyoungmason

jjj Twitter
https://twitter.com/__j_j_j__
jjj SOUNDCLOUD
http://soundcloud.com/jjjj-soma

Fla$hBackSのブッキングはこちらまで
flsnation@gmail.com