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#RAPSTREAM CO-SIGN VOL.2 feat. KAY-ON

文:伊藤雄介(Amebreak)

  
 関係者のご厚意で、22日に放送された『高校生ラップ選手権』の収録現場を見学させて頂くことが出来た。
 
 『高校生ラップ選手権』とは、BSスカパーにて毎週月曜夜に放送されている番組『BAZOOKA』内のいち企画で、文字通り高校生(または高校生の年齢)のラッパーたちによるフリースタイル・バトルなのだが、地上波ではないとは言え、本格的なMCバトルを番組が主導で行なっているのが画期的だ(レフェリーにダースレイダー、ブレイクDJにKEN-BO、ジャッジにはZeebra/DABO/SIMONと、この辺りの人選も抜かりない)。しかも、高校生と年齢幅を限定しているため、成熟してきた昨今のMCバトルでは感じられないフレッシュさや驚きを与えてくれる。
 


 
 そんな『高校生ラップ選手権』、7月に放送された第一回目が相当に好評だったようで、わずか3ヵ月で第二回目が開催された。そして、なかなかキャラの濃い面々たちによるドラマティックなバトルの数々の末、見事優勝を果たしたのが、大阪出身/17歳のKAY-ONだった。
 「兄貴がR&Bシンガーで小さい頃からブラック・ミュージックを聴かされてて、HIP HOPもいつの間にか聴いてました。ラップを書き始めたのは、小5~6ぐらいのときに兄貴にキングギドラの『空からの力』を聴いてみろ、って言われて初めて日本語ラップを聴いて、俺も書いてみようと思ったのがきっかけです。まだ小学生だったから、今まで音楽っていうものを自分から聴こうとはなってなかったんですけど、初めて自分から進んで聴こうと思った音楽がキングギドラでした。それからは、友達の家行ってネットで調べたり、兄貴にもっとCD貸してもらったりして、そこから洋楽のHIP HOPやR&Bも聴くようになりましたね」
 
 「本格的にラップを書き始めたのは中2で、初ライヴは中3」というKAY-ONは、ラップ歴はまだ2~3年と言ったところだろう。「ライヴ経験自体も2~3回」とのことなのだが、『高校生ラップ選手権』でのパフォーマンスは、そんな経験の浅さを感じさせない堂々としたもので、そんなステージ上での存在感とパフォーマンス力がプロのMCであるジャッジたちの心を掴んだのだろう。そんなKAY-ONは、この大会に応募することになった経緯をこう語る。
 「一発で上に上がれるチャンスじゃないですか。審査員がZeebraやったりとか、TVやし。自分はそこまでフリースタイルやMCバトルに対して興味はなかったんですけど『この番組に出たら一気にチャンス掴めるよな』みたいになって、応募しました。(収録自体は)緊張しててほとんど覚えてないです(笑)。ビデオカメラとかも初めてだったから、独特な雰囲気でしたね。緊張しすぎて逆にいらん考えを持たなくて、フリースタイルに直結できた」
 
 番組中のプロフィール紹介やバトル中のラップでも度々触れられている通り、在日韓国人三世だというKAY-ONは、「昔ほどはなくなった」と語りながらもいまだ根強く残る差別や、「日本生まれの韓国人」という自身のアイデンティティを積極的にラップに反映させようとしているようだ。
 「俺ん家は結構貧乏で、在日の子が通う朝鮮高校に行ってたんです。だけど、去年から高校無償化になってアメリカン・スクールとかも対象になったのに朝鮮高校だけ除外されたせいで学費が払えなくて行けなくなって。韓国人の多い鶴橋とか右翼まがいのヤツらが来ていろいろ言ったりとか、結構あるんですよ。で、韓国でも全然関係ない日本人に何かやったりとか、そういうしょうもないことはホンマになくせると思うんですけどね」
 
 「まだ結構悩んでるとこがあるんです。韓国って日本よりブラック・ミュージックが熱いじゃないですか。そういうのに魅力もあって韓国でも活動しつつ日本やアメリカでも活動できるようなアーティストになりたいですね」と、自身の今後の活動への展望を語ってくれたKAY-ON。今回の露出をきっかけに大きく羽ばたくことを期待したい。
 
KAY-ONは本日10月28日(日)放送の『RAPSTREAM』内『RAPSTREAM CO-SIGN』に出演予定!20時頃の登場の予定です。
 
 


 
 
KAY-ON Twitter
https://twitter.com/Kayonthemic