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#RAPSTREAM CO-SIGN VOL.3 feat. ゆとり FUN GROOVE

文:高木“JET”晋一郎

 
 「RAPSTREAM CO-SIGN」、第三回目の登場となるのは、RAPSTREAMのホストMC:サイプレス上野が推薦する、ゆとり FUN GROOVEだ。
 
 FAT-LEE(ふぁっとり)/ナチュラルタカシット/鶏冠FUNKの3MCで構成される彼らは、「RAPSTREAM CO-SIGN」の企画立ち上げ当初から候補としてその名前はサ上から挙がってはいたが、彼らの活動拠点が大阪/神戸ということもあり、RAPSTREAMの運営側で彼らのライヴを観たことがあるのは、サ上のみだった。そしてサ上が彼らのライヴを観たきっかけは、「俺たちのブログに突然メッセージが届いてました。とはいえ神戸のPi:Zで俺らのライブ観ててくれてたみたいで。で、連絡を取り合っているときに、今年の夏に江ノ島で俺主催のパーティ『建設的』があったので『旅行がてら来る?』と誘ってみたら青春十八切符で来て。かつ、メンバーの中には『バイトなんで朝一で帰ります!』って帰ったりするスタンスに涙(サイプレス上野)」。
 
 サ上からの推薦、そしてそのエピソードからも運営側一同は彼らに非常に興味を惹かれた。そして、便利な時代になったもんで、YouTubeに彼らの音源が上がっているということなのでチェックしてみると、そのタイトルは“じじいばばあには席を譲るな”……そのタイトルの時点でRAPSTREAMスタッフ全員悶絶。だが音源を聴いてみると、メンバー全員が平成元年生まれの23歳である彼らがそうだとレッテルを貼られる“ゆとり世代”側から、その世代を作った人間たちへのメッセージとも言える内容で、そのファニーさとシリアスさを良いバランスで混ぜたしっかりした内容に驚かされた。もちろん、それがいわゆる“若肉老食”的な言説である部分も強いので、一概に首肯できる内容ではないが、少なくともありがちな“俺語り”ではなく、社会的/世の中的なテーマをエンターテインメントとして表現できる手腕は、スチャダラパーやRHYMESTERなどが実践する「物語の生み方」をキチンと理解して、消化したものだと感じさせられた。「色々なスタイルや今の流れのラップ・スタイルがある中、よくもこの道を選んだな、と……。本人たちも英語フロウしたいだろうに『WHY?何故に?』と思いつつ、内容が共感出来るし、日常を切り取るやり方に共感しました。あと、武庫女(武庫川女子大学)をディスってたので個人的にお灸を据えた(笑)」とは、サ上からの彼らに対するメッセージ。
 
 さて、ここからはメンバーのFAT-LEEから届いたメールを交えて、彼らを紹介しよう。
 
 まず、ゆとり FUN GROOVEというグループ名の由来と結成の経緯については、「ナチュラルタカシットと鶏冠FUNKが小学校からの友達同士で、中学時代から日本語ラップを聴き出し、高校1年の頃にラップを始めたいと思っていたところ、友人の紹介でFAT-LEEとナチュラルタカシット、鶏冠FUNKが出会い、ラップ・グループ:RealLie’Zという、今考えると非常に恥ずかしいグループ名で活動を始めました。そして、2008年3月に名前をゆとり FUN GROOVEに変更し、本格的に活動を始めました。改名の際にはオリジナリティとインパクトにこだわり過ぎ“エクゾディアデッキ”や“あ”というトチ狂った名前になりそうにもなりましたが、ふと冷静になったときに“ゆとり”というキーワードが出て、それに全員が反応したことから、そこにFUNKやGROOVEのような言葉を入れようということになり“ゆとり FUN GROOVE”という名前になりました」と話す。
 
 現状ではまだ正式な音源のリリースはないようだが、デモとして聴かせてもらった前述の“じじいばばあに席を譲るな”や“普通が何だか気づけよ人間”、“ひとりぼっちコンドーム”といった楽曲での、ファニーさも込められた客観的で開かれた物語作りと、オーソドックスなフロウでしっかりと展開する3MCの絡み合いは、「こういうのが聴きたかった!」と思うリスナーも多数いるのではないだろうか。
 「ゆとり FUN GROOVEの“モットー”“イズム”ですが、大きくふたつあり、ひとつ目はオリジナリティです。我々はいわゆる『カッコ良いラップ』や『上手いラップ』にはさほど興味がなく、下手であっても、どうしようもないことを言ってて笑ってしまうラップや、その人にしか歌えないラップに魅力を感じます。良いか悪いか、好きか嫌いかは別にして、オリジナリティがあるラップというのはただそれだけで存在価値があると思っています。ふたつ目はユーモア、俗物感です。これはこだわりというよりもどうしてもそうなってしまうということなのですが、我々は立派な曲を作ったことがありませんし、今後も恐らく作れません。どうしても下世話なことや笑えることに執着してしまうので、それが我々のイズムといえばイズムなのかもしれません」
 その言葉は、まさに彼らの楽曲を聴いてもらえれば、イヤと言うほど納得できる。

 「将来的にはザ・タイマーズのようになりたいです。超過激なことをやりながら売れたい」と話す、ゆとり FUN GROOVE。筆者も現時点ではYouTubeで聴ける楽曲も含めたデモ音源や、そしてサ上からの伝聞でしかその存在を把握していないので、生ライヴが非常に楽しみだ。また、ライヴのオファーも積極的に受けているということなので、RAPSTREAMをステップに彼らにオファーが集まってくれれば嬉しい。
 
ゆとり FUN GROOVEは11月25日(日)放送の『RAPSTREAM』内コーナー『RAPSTREAM CO-SIGN』に出演予定!20:25頃登場の予定です。お観逃しなく!
 


 

 
ゆとり FUN GROOVE SOUNDCLOUD
http://soundcloud.com/fun-groove
 
鶏冠FUNK Twitter
https://twitter.com/TosakaFunk_02
 
ふぁっとり Twitter
https://twitter.com/fatleefat/
 
ナチュラルタカシット Twitter
https://twitter.com/takashit1989