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B.D. the Brobus

東京ハードコアHIP HOP代表として活躍してきたTHE BROBUSだが、残念ながら現在は活動休止状態。そんな中、メンバーのB.D.が自らアーティスト名をB.D. the Brobusとし、グループのスタンスを受け継いでクソドープな1stソロ・アルバム「THE GENESIS」を発表した。NIPPSらとのユニット:TETRAD THE GANG OF FOURの活動も楽しみな彼、相変わらず超イルなNIPPSも同席して、その思いを語ってもらった。

インタビュー:高木晋一郎

THE BROBUS自体が完全に活動を休止してるんだけど、
俺はその名前を無駄にしたくなくて。
自分がレペゼンするところはやっぱりTHE BROBUSだし、
止まってる奴らに対しても「やってるんだぜ」っていう証明でもありますね

 昨年はソロ名義で12インチをリリースするなど、活動休止中のTHE BROBUSの中にあってもMCとして気を吐くB.D. the Brobusが、その12インチに収録された楽曲と新規曲をパックした「THE GENESIS」をリリースした。“始まり/起源”という意味を持つタイトルからも分かる通り、彼の原点である(渋谷区)宇田川町臭さををたっぷりと漂わせた本作で、更なる侵攻が進んだことは明白だろう。本インタビューでは、“POISON”に客演したNIPPSにも参加して頂き、新ユニット:TETRAD THE GANG OF FOURについても話してもらった。

■まず、アーティスト・ネームをB.D. the Brobusに変更されましたね。
B.D. the Brobus(以下B)「THE BROBUS自体が完全に活動を休止してるんだけど、俺はその名前を無駄にしたくなくて。自分がレペゼンするところはやっぱりTHE BROBUSだし、止まってる奴らに対しても『やってるんだぜ』っていう証明でもありますね。だから、残していきたいんですよ。12インチを出したのも、俺自身としてもTHE BROBUSが休止して、ここで何かやらなきゃ俺も終わるなって危機感があったし、だったらやれることやろうって」

■やっぱり、アナログ・カルチャーに自分の名前を刻んでおきたいって気持ちでした?
B「もちろん。自分の12インチは持っておきたかったですね。やっぱりレコードしか出せない音がありますから。昔は12インチが日本語ラップでもバンバン出てたじゃないすか。あの頃が俺的には一番好きな時代だったし、だからこそ初ソロはあえてアナログにこだわりたかったですね。実際、あの時代に針は戻ってきてると思うし」
 
■あの時代って、デミさん(NIPPS)も“ISLAND”で12インチを切ったような時代ですよね。
NIPPS(以下N)「アナログしかないでしょ、それだけを聴くんだったら。リミックスの醍醐味だったり、A面/B面、インストありーの、アカペラありーの」
 
■ごく稀にCDでもアカペラが入ってたりしますけど、使おうとは思いませんもんね。
N「じゃあ今度、俺は入れてみようかな。すっごいのあるんですよ」
 
■どんなのですか?
N「あ、でも言わない。スキットかなと思ってる曲があるんだけど。どうしようかなあー」
 
■今回の作品っていわゆる“東京臭さ”であったり“宇田川臭さ”がキッチリ入ってると思うんですね。
B「そう言ってもらえて嬉しいですね。その色は出したかったし、俺が他のアーティストと違うのは、『その色を出せる』ってトコだと思うんです。今は色んなアーティストが出てきて面白いと思うんですけど、“東京”だったり“宇田川町“っていう“(街の)雰囲気”がある奴が少ないと思うんですよね。デミさんに関わってもらってるのもそういう意味があってだし」
N「(突然)さっきスゲェ女がいたんだよ。あんなのヤバいよホント。ナオンの話しようぜ〜。ナオン・テトラード。テトラドーラ」
 
■えー、TETRADの話は追々伺うとして、その部分って、あえて? それとも自然に?
B「後者ですね。あんまり狙って入れようとはしてないです。だから、もう染みついてるんですよね。それに、いい時も悪い時も見てるって感じですよね。俺が入った時は全盛期だったし、元気がなくなってく過程も見てきたし」
 
■B.D.さんの宇田川臭さって、いわゆる“宇田川賛歌”的な脳天気な部分じゃなくて、ある意味、愛憎というか、陰陽があるように思うんですね。それっていい時も悪い時も見てきたかならのかなって。
B「そうかも知れないっすね。今の現状も現状だから、そういう(陰の部分も)出るのかも知れない」
 
■話は少し変わって、“POISON”でデミさんと組んだ理由はなんだったんでしょうか。
B「宇田川でデミさんと出会ったんで、流れ的には自然に。ずっとやりたいと思ってたし」
 
■デミさんから見たB.D.さんの魅力って?
N「あんまり褒めちゃいけないんじゃないかな〜(笑)。とは思うんですけど、なんだろう。う〜ん……」
B「言葉にならない?」
N「う〜_?>`P~=+LKOPW)~(~(JDK」
 
■ホントに言葉になってないっすね(笑)。
N「パンティ!」
B「パンティ宇田川!」
N「I like sex!」
 
■(笑)。では逆にB.D.さんから見たデミさんの魅力は?
B「歳は離れてるけど、一緒にいるのが楽しいんですよね。レコーディングも」
N「一緒にやってて嫌にならない所かな。B.D.は凄くしっかりしてるんだよね。俺なんか『Yo men! IQゼロ! 重力ゼロ』とか言ってるんだけど」
 
■そういう意味ではノリが合うというか、リズムが近いというか。
N「ラップが好きだ! ラップは好きじゃないと出来ないからね〜」
 
■ラップの話で言うと、今回のアルバムはリリックが聴きやすくラップしてますよね。
B「ラップは昔より入ってきやすくなってますね。リリックは分かった方がいいと思うし、自分でもそっちの方が入ってきやすいんで」
N「俺は何系なんだろな〜」
B「デミさんはデミさんにしか出来ないトコですよ。デミさん系ですよ。まあ、俺に関して言えば、メッセージが大事だと思うし、聴き取れて初めて意味があると思うんですよね。だから、それっぽく聴かせるよりも、言葉の方が重要ですよね、俺には。あと、ウチにはHASSY THE WANTEDがいるから、下手なことすると『オラー!』って(笑)」
N「なんすか、それ。恐〜い。帰ろ」
 
■音的にはサンプリング且つ、くぐもったモノが多いですね。
B「そこは好みで選んでるかも知れないですね。暗いトラックが好きなんですよ」
N「暗いのが好きなんて、か、可哀想に! 帰ろ俺(笑)。でも、俺もそうだしな。俺も暗いんです」
 
■“SHINE”のこういった感傷的な部分は今まで出していなかったから、驚きましたね。
B「俺も気に入ってますね。THE BROBUSのことで色々あったからっていうのもあるし、客観的に、いちヘッズとして書けたのが良かったんじゃないかなって。グループじゃ出来なかった曲ですよね」
 
■一方、客演の選び方は?
B「もう、ホントに自然な流れですね。やりたくない奴とはやらないし」
N「俺はやりますけどね。ホントは好きな人としかやりたくないんだけど。いや、みんな愛してるよ。Thank you! I love you!」
 
■では、話はガラッと変わって、デミさんとのユニット:TETRAD THE GANG OF FOURについても伺いたいんですが。
B「ちょこちょこは流れてると思うんですけど、きっちりしたアナウンスはまだですね」
N「怠慢なんですよ、要するに僕が」
B「そんなことないっすよ。ほとんどアルバムは出来てますから」
N「リリースは9.11に行こうかな……それか20日かなー」
一同「(爆笑)」
 
■メンツとしては、B.D.さんと……。
Bs「SPERBとVIKNと……」
N「あと、マザファッキン・ブッダの俺。ま、なんでもいいんですけど。なんでも良くないんですけど。アルバムのトラックは全部KEN SPORTで」
 
■デミさんが前に出てくるのって久々だと思うんですけど。
N「初めてです」
 
■そのモティヴェーションの高まりはなぜ?
N「自分の信じてたモノに確信を持てたのかな。実感できたのかな」
 
■じゃあ、“鋼鉄のBLACK”とかを作った時にはそんなに……。
N「あれ大っ嫌いです。……また言っちゃった。ラジオでも言っちゃったんだよな。二度とかけないでくれって。だからTETRADでは、僕も一年生から頑張ります」

■B.D.さんの動きとしてはTETRADと平行してソロもって感じですか。
B「もう次のソロ用の音も集めてて」
N「え、またソロ出すの! 初めて聞いた! 俺もやらなきゃいけないのかな〜」
B「デミさんと俺でEPとか作りましょうよ」
N「客演でもいいな〜。バッチリです。まだやりたいって気持ちがあるから。……誰も聞いてないか、そんなこと」
 
■そんなこと絶対ないですよ。
N「世の中は分かってないのかなーと思って」
B「でも、今年は絶対面白いと思いますよね」
N「僕はホントに思いますよ。てかもう、あと2年は面白いんじゃないかなって。2年後は最高じゃないかなって。そう思います。結構バカっぽいですけど、好きなんですよ。HIP HOPの話をするのが一番好き。あと女の人の話とか、あと女の人の話とか、あとオマンクーとか。I like sex!」
B「やっぱりゲームに参加する奴が増えた方が楽しいですよね。その上で自分が何が出来るかってトコで勝負したいし」
N「俺もしたい! I like sex! 」
 
■フフフ……。では、このアルバムをどういう風にリスナーには聴いてほしいですか。
N「セックスしながら聴いてほしい」
B「オナニーしながら聴いてほしい」
N「うんこくさい刑事07に訊けば分かりますよ。ちがう、うんこくさいスパイダーだ。間違えちゃった」
B「まあ、玄人の人にも聴いてほしいけど、特に若い奴に聴いてほしいですね」
N「それが一番いいね。玄人は別に聴いてくんなくていいかなー。意外と聴かないし。玄人はもらっても聴かないしね。俺も聴かないし(笑)。それより音楽がちゃんと好きな人からプロップスをもらう方が嬉しいし。それより、Amebreakってフリーペーパーなんですか?」
 
■WEBですね。
N「はー、全然知らなかった。何のインタビューだか分かんなかった」
 
■……。 
 
 
“WORST feat. JBM”“POISON feat. NIPPS”のPVはコチラ
 
 
 
 

Pickup Disc

TITLE : THE GENESIS
ARTIST : B.D. the Brobus
LABEL : BLACK TALON RECORDINGS/BTRCD-003
PRICE : 2,300円
RELEASE DATE : NOW ON SALE