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radio aktive projeqt

Kダブシャイン+DJオアシスのユニットradio aktive projeqt再始動!既に話題沸騰の映画『デトロイト・メタル・シティ』への楽曲提供(鬼刃名義だが、トラックもDJオアシスで実質r.a.p.布陣)や、iTunesストアでの楽曲配信を皮切りに、近日リリース予定のアルバムまで突っ走ってくれそうな予感。現在制作中のアルバム収録曲予定曲を聴きながら、近況や次作について、そしてディスまで喋り倒しで、歯に衣着せなすぎです……。

インタビュー:吉橋和宏

HIP HOPを本当に求めてる人たちは、
みんな「セレブがどうこう」なんていうのはそろそろ飽き始めてるでしょ。
今後はやっぱり“リアルなモノ”や“アンダーグラウンドなモノ”を求める人が
また多くなってくると思うし、
そういう人たちに是非聴いてもらいたい——DJオアシス

 人気マンガ『デトロイト・メタル・シティ』実写映画版への楽曲提供(ちょい役での出演もあり)や、同アニメ版でのKダブシャインの声優挑戦など、話題に事欠かないradio aktive projeqt(以下r.a.p.)が、いよいよ本格再始動した。1stフル・アルバムが既に大部分の制作を終えているということで、レコーディング・レポートを敢行。アルバムや『デトロイト・メタル・シティ』の話はもちろん、気になる“あの話”にも触れてみた。

■フル・アルバムのタイトルはもう決まっているんですか?
Kダブシャイン(以下K)「まあ、仮で『Neworlder』だね。造語なんだけど、“New World Order”(ニュー・ワールド・オーダー=新世界秩序)を一つの言葉にして」

■その造語にはどういう意味が?
K「今の世の中はシステムっていうか、もう機械のような気がしてて。“競争原理の資本主義社会”っていう機械の中で、単なる部品である俺らが回ってるっていうかさ。それが、ニュー・ワールド・オーダーの時代。会社は合併されて小さい会社は飲み込まれていくし、格差もどんどん広くなっていくけど、資本家たちは別に損をしないっていう本当に都合の良いシステムが作り上げられてる。『マトリックス』じゃないけど技術的にはあと4年くらいで“チップ”を人の頭に埋め込むことが出来るって言われてて、もちろん法整備するためにはかなりの時間と労力が……って話だけど、最近はそれすらも金の力でどうにかなっちゃいそうな社会じゃない?それは怖いなっていうさ。そんな時代の中でも、ある程度は個人の幸せを追求することは出来るだろうけど、すごく限られてくると思う。その内、ただ単に“消費者”として社会の中に位置付けられる貧しい人間がいっぱい出て来て、荒廃した世の中になるような気がするんだよね。大国だらけの中、日本は本当にお手玉にされてる状況で、それもなんとかしなくちゃいけない。タイトルの最後に“er”が付いてるように、『そういう時代の中を俺たちは生きてるんだ』っていうことを言おうとしてるんだよね」

■かなりの曲数聴かせてもらいましたが、アルバムの収録曲はもうほとんど完成してるんですか?
DJオアシス(以下O)「もう8〜9割は出来てるよね?」
K「そうだね。17〜18曲完成してて、そっから何曲か選んでアルバムに入れるって感じだね」

■参加プロデューサーはどんなメンツですか?
K「もちろんDJオアシス/BEN THE ACE/MR. BEATS a.k.a. DJ CELORY/D-ORIGINU/INOVADER/BACH LOGIC……とか」

■r.a.p.的に新しいアプローチをしていると感じましたが。
O「今回はヴァイオリンの生演奏も入ってたりするしね」
K「ハードコアなHIP HOP好きはもちろんだけど、そのもうちょっと外側にいる、普通に音楽が好きな人たちにもアピールしていけたらな、と。音的には実験室っぽいような、宇宙っぽいような、機械っぽいような……。まあradio aktive projeqtっていう名前だし、核とか原子炉とか、そういうのを想像してくれればいいよね」

■発売はいつくらいになりそうですか?
K「アルバム自体は来年になっちゃうかもしんないね。ただ今年中にストリート・アルバム的なものを出そうと思ってるよ」

■映画『デトロイト・メタル・シティ』への楽曲提供についても訊かせてください。
K「あ、曲聴く?(音を流しながら)普段の俺の曲とは、また全然違う感じだけど、これも俺だね。日本には今までなかったくらいのギャングスタ・ラップでしょ(笑)。元々これのマンガも読んでてすごく好きだったんだよね」

■この曲に関しては、フロウも違いますね。
K「うん、サビは特にね。サビは俺の歌詞じゃないからさ。向こうが色々書いてきた文章を元に、俺がライムにしたからさ。多少強引なところもあるけど、まあアニメだからね。もう一曲ライヴ・シーンで使われる曲があって、それもマンガのセリフをそのまま歌詞にしなきゃいけなかったんだよね。余った部分は俺の好きなことを言ってるけど、あんまりカッコ良いこと言っちゃうと『そんなカッコ良くないからダメです。もっとダサくしてください』って言われて。凄く難しかったよ」

■じゃあr.a.p.とは直接関係しない動きですか?
K「一応この曲は鬼刃名義で出るけど、トラックはオア(DJオアシス)だし、やってるのはその2人だからね。まずはこの曲から再始動しつつ、r.a.p.名義のシングルへの前フリっていう感じかな」

■なるほど。ところでこの話題もr.a.p.とは直接関係ないかもしれませんが、タイミング的にも避けて通れないということで……。剣桃太郎の最新作で痛烈なディスをされていることに関して、何か言い分はありますか?
K「そいつ誰?般若のおまけだろ。ディスる程そいつのこと知らないよ。“いつもの”で“10年早え”って前にも言ったでしょ。常識で考えたら、まず話もおかしいでしょ。こっちに無断で勝手にフィーチャリングみたいなことになっててさ。そんなのCD売るためのギミックだと思ったし、向こうの商売に協力する義理も筋合いもないからさ。曲を一緒にやりたい奴なら他にいっぱいいるし、どうせディスり返すなら俺ら名義の曲でディスった方が商売にもなるからね。俺らの分は俺らで儲けた方がいいじゃんっていう話だし。あとよく誤解されがちだけど、俺がディスるのはHIP HOPを感じないのにラッパー面してるような奴ら。相手が不良だとかそんなの関係ない。ワックなラップだと思ったらディスるんだよ。俺のことディスして相手にされたきゃ自力でもっと売れてから来い。2回戦ボーイがチャンピオンとタイトル・マッチなんて出来るわけないだろ。どうせディスるなら、元々一緒にやってて貸しはあるけど、ワケ分かんなくなっちゃって恩を仇で返してくるようなラッパーをディスるべきだと俺は思うんだよねぇ、ハッハッハッ」

■それは載せてもいいんですか?
K「全然いいよ。ガンガン載せちゃって下さい。r.a.p.でも何曲かディス・ライムみたいなのがあるけど、その辺はこいつに向けてるね。あれは、みんなのHIP HOPレーダーに引っ掛かるのかな?『若いシンガーとしか曲出さないラッパーがいるんですよ!』『なぁ〜に〜?やっちまったなぁ!』って感じでしょ(笑)。HIP HOPヘッズならそう思わなきゃおかしいよ。他の音楽業界がどう言ってようがね」

■そういう怒りが、アルバムはもちろんr.a.p.の原動力にもなるわけですね?
K「うん、そうだね。そもそもr.a.p.は、ラップが世の中で勘違いされてるから付けた名前でもあるしさ」

■じゃあ最後に読者へメッセージを。
K「メッセージは、『名盤各務塾をよろしく』」

■それ本題じゃないですよね(笑)。オアさんはどうですか?
O「HIP HOPを本当に求めてる人たちは、みんな『セレブがどうこう』なんていうのはそろそろ飽き始めてるでしょ。今後はやっぱり“リアルなモノ”や“アンダーグラウンドなモノ”を求める人がまた多くなってくると思うし、そういう人たちに是非聴いてもらいたい。内容とか言おうとしてることは、俺たちにしか出来ないものだなっていうのは自分でやってても感じるし。『ラップをどうやって使うか』っていうところが俺らは他とちょっと違うと思うから、是非って感じで」
 
■さすがのまとめですね。
K「あの、自分で言うと手前味噌になっちゃうんで(笑)」
 
 
 
 

Pickup Disc

TITLE : フロムNYシティ〜for the movie〜
ARTIST : MC鬼刃BY Kダブシャイン
LABEL : デスレコーズ/DESU-0006
PRICE : 1,223円
RELEASE DATE : NOW ON SALE
TITLE : R.A.P.
ARTIST : radio aktive projeqt
LABEL : アトミックボム
RELEASE DATE : 8月27日(iTunesストアにて先行配信)