INTERVIEW[インタビュー] RSS

GAGLE

インタビュー:高木“JET”晋一郎

「まだアルバムとして客観視は出来てないんだけど、だた、いつもよりも、ひとつ芯の通った、作品として満足出来る作品になったなって。個人的には『SLOW BUT STEADY』とか『3-PEAT』を超える作品を作るのは難しいかなって思ってたんだけど、そことは別の道で、良い作品が出来たって思いますね」--DJ Mitsu the Beats

 
 GAGLE×Ovallでのアルバムや、“うぶこえ (See the light of day)”、そして“聞える (Good To Go)”のリリースを経て、4年半振りにリリースされるGAGLEのフル・アルバム「VG+」。
 
 このアルバムに対して「東日本大震災」という事象を絡めてしまうのは、このアルバムがそれに対して直接的に言及していない部分も含めて、正しいことではないかもしれない。しかし、仙台という、その事象によって大きな打撃を受け、そして、その場所から“うぶこえ”を世界に届けた彼らにとって、当然のことながら、その事実は非常に大きかったことだと勝手ながら感じる。そういった事象を経た上で届けられた彼らのアルバムは、非常に真摯に“GAGLE”を形にし、GAGLEらしさと、GAGLEの進化性を同時に形にした、GAGLEでしか成し得ないサウンドの詰まったアルバムであることに、感動せざるを得ない。「GAGLEとは何か」を改めて堪能させられる作品だ。
 


 
■「SLOW BUT STEADY」から4年半振りのアルバムとなりますが。
HUNGER「時間にするとすごく長く感じるけど、元々、籠もってアルバム作りをするようなグループでもないので、制作はずっとやっていたと言えば、やっていて。前作からの間に、震災があったり、“うぶこえ”をリリースし、“うぶこえ”を持って全国でライヴしたっていう流れもあったし。それからOvallとの出会いの中で、GAGLE×Ovallとしてのアルバム『GAGLE×Ovall』の制作に進んだりして。その意味でも全然止まってるつもりはなかった。確かに、『GAGLE×Ovall』のリリースのタイミングで、GAGLEのアルバムを待ってる人もいたと思うんだけど、三人とも、GAGLEのアルバムの制作にしっかり入るっていう感じではあまりなくて。それで、Ovallとのアルバムを作ってから、自分たちのアルバムってイメージは、何となくあったんですよね。具体的に理由があるわけじゃないんだけど」
DJ Mu-R「自分たちのアルバムの制作が具体的になる前に、Ovallとのセッションが予想以上に手応えがあって、それでGAGLE×Ovallとして、シングル/ミニ・アルバムぐらいだったイメージが、アルバムにまでなっていって」
HUNGER「だから、その時期に書いたリリックやイメージもそっちに使ったから、自分たちのアルバムに向けて、新たに書き始める作業が必要だったんですよね。今回のアルバムに入ってるのも、GAGLE×Ovall以降に作った楽曲がほとんどで。なので、GAGLEとしては“聞える (Good To Go)”を制作したぐらいから、全員がアルバムへのスイッチが入った感じで。GAGLEとして制作に集中するまでにはちょっと時間がかかったのは確かにあるかもしれない」
 
■GAGLE×Ovallはリフレッシュっていう感覚ですか?
DJ Mitsu the Beats「いや、流れだよね。あまり気にしてなかった」
HUNGER「セッション的にやろうかと思ったら、みんな本気になっちゃって、そこに集中しちゃったっていうか(笑)」
DJ Mu-R「思ったより大事になっちゃって(笑)。でも、ああいう濃い活動の上で、次のアルバムの制作に入れたのは良い経験でしたね」
HUNGER「『GAGLE×Ovallを経て!』みたいな堅苦しいことはないけど、『次のGAGLEはこういうのを作りたいな』ってイメージは、あの制作を経て生まれたと思う」
 
■その意味では、4年半の間のモードというより、今のモードという部分が強いんですね。
HUNGER「恐らくそうですね。今回の制作は、俺にかかってくる比重が結構大きくて。(トラックは)兄貴のストックを中心に今の自分にフィットするもの、今表現したいものをチョイスした感じですね。今の感覚にフィットするモノを探すのも、そこにメッセージを載せるのも、自分の役目っていう部分が強かった」
 
■イニシアティヴを取ったのはHUNGERさんだったんですね。
HUNGER「『こういう曲があった方がいい』みたいなイメージはもちろん二人からももらったんだけど、俺の出方を見て、そこからイメージを膨らませるって部分が今回は大きかったと思う。兄貴のトラックは制作の時期的には古いのもあるよね」
DJ Mitsu the Beats「一番古いのは2007年ぐらいの、『3-PEAT』ぐらいのときに作ったビートです。もちろん、そこでブラッシュ・アップしてるから、音的には遜色ないと思うけど、でも古いかなって」
 
■でも、正直全然分からないですね。
DJ Mitsu the Beats「“CA LA MODE feat. Shing02”がそうなんです」
 
■へ〜、全然気づかなかった。
DJ Mitsu the Beats「やっぱり、ネタの使い方とか古いですよ。コウジ君(grooveman Spot)と話してたら、『このドラムは○○を使ってるよね。このネタは〜』とか全部当てられて(笑)」
 
■それも流石だし狂ってるな〜(笑)。
DJ Mitsu the Beats「一瞬で全部分かるんですよ。“モン・ドコロ”も当てられて。僕はサンプリングしたモノとか、ほとんど憶えてないんで」
DJ Mu-R「ミツさんと真逆ですよね。コウジさんは曲もタイトルも全部憶えてて」
DJ Mitsu the Beats「人間ライブラリーなんですよね。だから、コスリネタ、ワード・プレイに必要なネタとかも困ったらコウジ君に頼ります。『こういう曲なんで、それに相応しい声ネタの入ったレコード知らない?』って(笑)」
DJ Mu-R「そうやって憶えるのがクセだって言ってましたね」
 
■クセ……ヤバい(笑)。
DJ Mu-R「憶えてないと怒られますもん(笑)」
DJ Mitsu the Beats「僕はもう、良いネタがあったらそこを抜いてアーカイヴ化するだけなんで、抜いたサンプルに対して、誰の曲のどのネタとかほぼ憶えてないんですよね。一割ぐらいは憶えてるけど。だから『あの曲のネタなんですか』って聴かれると、こっちが困ってしまう(笑)“モン・ドコロ”のネタもコウジ君に当てられて、『あ、そうだったんだ』ってそこで思うっていう(笑)」
 
■仙台を代表するトラック・メイカー二人がそこまで真逆とは(笑)。
DJ Mitsu the Beats「自分の中では、トラックを制作したけど、リリースにこぎ着けてない=イマイチって思ってるんですよ。だから、古いトラックでも、ストックからHUNGERに選ばれて、それが作品として完成すると、やっと安心できるっていう」
HUNGER「ラップ載せて、スクラッチ載せてってことで、印象がまったく変わる部分もあるしね。兄貴は掘るネタのチョイスと直感で曲を作るタイプなので、最新のビートを集めると『その時期の兄貴の中での流行り』が如実に出る可能性があるんですよね。このアルバムに関しては、4年半も間が空いたんで、GAGLEのスタイルの多様さを見せたかったし、古いものから新しいものまで幅広く選びましたね」
 
■その意味でも、GAGLEの総合作な雰囲気を受けましたね。
HUNGER「これだけ力のあるプロデューサーとかフィーチャリング、ミュージシャンに協力してもらって、最終的に自分たちっぽいってトコに落とし込めたとしたら、それは嬉しいですね。とにかく個性的な面子が集ってくれたし、自分たちのサウンドの中で、こっちのフィールドで遊んでくれたのがよかったなって思いますね」
 
■「VG+」、つまり“VERY GOOD +”というレコード・コンディションを表わす記号をタイトルにしたのは?
HUNGER「『VG+』ってタイトルは割と早めに、2012年の夏ぐらいにはもう決まってたんですよ。兄貴とMu-Rが、(レコードの)盤質がどれぐらいだったら買うかって話をしてて」
DJ Mitsu the Beats「そうだっけ」
HUNGER「それで、『VG+だったら買うかな』って話してて、そのワードが面白いなって、そこから引っ張って来たんですよね。4年半の間に色々あったし、その中で色んな傷は付いたけど、それでも『音はちゃんと聴かせられる/傷ついてない』ってことで、『VG+』にしたんです。『音には何も支障がない』、と。そうありたいっていう願いも込めて」
DJ Mu-R「『ギリギリまだイケる』って意味ではないですよ(笑)」
DJ Mitsu the Beats「でも、レコード買うときはDiscogsでもまずコンディションからチェックします」
HUNGER「そのレコードのコンディションの判断って、その店の裁量だったり目利きじゃないですか。だから、自分たちの価値判断を信じてほしいっていう意味でもあって」
DJ Mu-R「仙台の元レコード屋の大先輩には、『お前らは“VG+”じゃない。“ニア・ミント”だ!』ってちょっと怒られて(笑)」
 
■謙遜しすぎだと(笑)。
DJ Mitsu the Beats「それぞれの価値観ってことで(笑)」
 
■今回一番最初に録った曲は?
HUNGER「“Sound Of Silence”。この曲は2011年の頭に出来ていて」
DJ Mitsu the Beats「そうだっけ?」
 
(一同笑)
DJ Mitsu the Beats「もう全然憶えてない(笑)」
DJ Mu-R「でも、このときにはアルバムのミーティングはしてますからね。でも震災があったりして、進まなくなって」
DJ Mitsu the Beats「そっかそっか」
HUNGER「でも、この曲だけかな。歌詞も震災以前だったのは。だから、参加してくれたアーティストも、震災以降に自分たちと近くなった人がほとんどになりますね」
 

 
■そのまま参加メンバーについて伺うと、KGE THE SHADOWMENの参加は意外でもあり、同時にバッチリでしたね。
HUNGER「メンバーみんなが好きなラッパーで」
DJ Mu-R「一番最初に名前が挙がったと思う」
DJ Mitsu the Beats「結構昔から参加してほしいって話してたよね」
HUNGER「一緒に作りたいラッパーは沢山いるけど、やっぱり、KGE君面白いなって。音源とライヴが直結してるし、黒人のノリに近いというか。且つ、毒っ気がある内容になったから、アルバムの中でも良いスパイスになりましたね。この曲はアルバムの最後の方に作ったんですけど、アルバムがまとまっていく中で、ラップで暴れる曲が欲しいなって思ったんですよね。それで、Monkey Sequence 19に、ハネるようなトラックが欲しいって連絡して。『良かったらお小遣いあげるから』って僕の独断で(笑)。そしたらホントに良いのが上がってきたんで、自分としてもノレる曲になったし、その曲をもっと良くするには、前から候補に挙がってたKGE君が相応しいんじゃないかなって。ちなみに、タイトルは“舌炎”と“炎上”と“絶縁状”をかけたんだけど、過去に印刷屋さんで働いてたときに、同業他社の印刷屋の職人さんが、極道の絶縁状を刷ってて(笑)」
 
■ハハハ。アングラ出版物を(笑)。
HUNGER「あれってブート扱いだから、刷ってることを公に出来ないんですよね(笑)。そんな個人的な思いもありつつ」
 
■KGEのセ・リーグとパ・リーグって表現も彼っぽいし、気が利いてますね。
HUNGER「『そこに拘ってるな〜!』って(笑)。正直、タイトなスケジュールで本当に申し訳なかったんだけど、二日と開けずにリリック入れてくれて。この速さでこのフロウの精度、そしてこの内容っていうのは、ホントに凄いなって」
 
■“CA LA MODE”には、Shing02が参加していますが。
HUNGER「『りんご音楽祭』みたいなフェスでも一緒になる機会があったし、2011年にNYで会って以来、仲良くさせてもらっていて、それで今回、正式にオファーした感じですね。原点的には、複数MCによるマイク・リレーのような形でいければなって思ってたんだけど、Shing02さんに振ったら『いや、二人でやろう』って」
DJ Mitsu the Beats「トラックを聴かせたときから、Shing02さんのアイディアが止まらなかったよね。聴き終わったらShing02さんとHUNGERでもう内容やアイディアについて話し合ってて」
HUNGER「曲頭の寸劇みたいなのも、レコーディングするときにShing02さんがいきなり始めて。それで『HUNGERも一緒に』って呼ばれて」
 
■即興コントみたいな感じだったんですね。
HUNGER「で、戸惑ってたら『ちゃんと受け答えしなきゃダメだよ』って。それで、この人やっぱり面白いな〜って(笑)」
 
■この曲も含め、後半は“繋がり”や“コミュニケーション”というテーマ性が強いですね。
HUNGER「曲順でまとめたって部分があるんだけど、そこは結構自然な流れで出来ましたね」
DJ Mitsu the Beats「(収録曲リストを見ながら)“Space Mate -君が許すまで-”って、サブ・タイトルが付いてるんだ。うけるな〜(笑)」
 
■今知ったんですか?
HUNGER「結構、自分が今回決めちゃったんで」
DJ Mitsu the Beats「イントロが“ミチスガラ”ってタイトルだったのも、出来上がってから知って」
HUNGER「タイトルは顔みたいなもんだし、そこから想像させる部分もあるから、インパクトや表現は大事だと思うんですよね」
DJ Mitsu the Beats「“蠢け、グルーヴマンホール ”……難しい単語だな。ってぐらい、タイトルについてはHUNGERがイニシアティヴ取ってるんですよね、ずっと」
 
■ミツさんはタイトルに拘りは?
DJ Mitsu the Beats「僕は、もうまったくない(笑)。『Beat Installments』の曲タイトルとか、気仙さん(GAGLE A&R)が全部付けたんですよ」
 
■ええ〜!
DJ Mitsu the Beats「僕は曲からタイトルが浮かばないんですよ。曲は曲なんで」
HUNGER「兄貴のインストのトラックは、昔はネタからタイトルが付いてたんですね。でも、最近はネタすら憶えてないから、何月何日っていう日付がタイトルなんですよ(笑)」
 
■潔すぎます(笑)。
HUNGER「だから、タイトルからイメージを膨らませられない(笑)。でも、“蠢け〜”は兄貴の発信だよ」
DJ Mitsu the Beats「そうだっけ?」
HUNGER「アルバムの制作の時に、『“蠢け”って凄い言葉だよね』って言ってたんですよ。だから、それがインスピレーションになって」
DJ Mitsu the Beats「ああ、確かに『蠢けってなんか凄い言葉だよな』って話してた記憶はある(笑)。でも、GAGLEの曲名も、GAGLEっぽさを生み出してると思いますね」
HUNGER「タイトルがイケてるアーティストは、中身もいけてると思うから、そこは拘りたいですね」


 
■“聞えるよ”には七尾旅人が参加してますが。
HUNGER「“聞える (Good To Go)”をリリースしたときに、同時にインストの“聞えない”もリリースしたんですが、そのリリース直後に、速攻で旅人さんが『良い曲過ぎて歌ってしまった』ってインストに歌を乗っけたのを、Soundcloudにアップしてくれて。その後に、仙台で旅人さんのライヴのときに、“Rollin' Rollin' ”のやけのはら君のヴァースのところを、僕がラップしたりっていうセッションもして。そういう流れもあったんで、“聞える (Good To Go)”をアルバムに入れるときには、改めて一緒に作って新しくしたいなって。だから、自分のラップも、旅人さんの歌に呼応するように録り直して。お互いに渾身の一本録りって感じでしたね」
 
■“Dig It Out”でのPAPA U-Geeさんの客演も意外でした。
HUNGER「『頂』っていう静岡のフェスで、PAPA U-GeeさんとKeycoさんとPJさんと僕でのユニットみたいなのを組んだことがあって。そのときに、とにかくPAPA U-Geeさんに衝撃を受けて、これはお願いしたいなって思ってたんですよね。レゲエのシーンはそこまで分かってないんだけど、アジア圏のレゲエを開拓しつつ、独自のスタンスで活動し続ける姿勢も素晴らしいなって」
HUNGER「そういう自然の縁の上でやるのが、自分たちには相応しいのかなって。無理矢理引き寄せても、しっくりくるかは分からない。GAGLEのエッセンスがあって、そこに相応しい人は、自然に繋がってるんじゃないかなって」
 
■そういう自然の繋がりの上での客演が今回は強いんですね。
HUNGER「KGE君も、Mu-RとTwitterでコミュニケーションとってたのがキッカケだもんね」
DJ Mu-R「なんか、KGE君が少し落ち込んだツイートをしてて、それに対して反応したら『GAGLEのアルバムに入れてくれないと、この落ち込みは治らない』みたいな感じで返ってきたんですよね。実は、そのときはもう客演の候補に入ってたから、『どっかから情報が漏れたのかな……?』って(笑)。でも、そのタイミングで共鳴したんだなって思って、嬉しかったですね」
 
■シンクロというか。
DJ Mu-R「正にそうですね」
 

 
■HUNGERさんのラップも、抜きよりも密度で持っていく性質が強く出ていますね。
HUNGER「恐らく”Straight No Chaser”と”Dream Ticket”は、ラップとして詰め込みすぎだと思うんですよ、普通の感覚で言えば。ここまで詰めなくても、音に乗っていけると思う。でも、例えば”Straight No Chaser”はドラムとベースで進む曲だから……こっちも燃えちゃうんですよ(笑)」
 
■かき立てられるというか。
HUNGER「試されてるって感じが勝手にして、そこに単純に乗るんじゃなくて、もう一回り、激しく展開させたくなっちゃう。あと、単純にこのテンポでラップを載せた方が、中身がギュッと詰まった作品に出来るなって。自分の声質とスタイルで兄貴のグルーヴを活かすには、この密度なのかなって」
 
■やっぱりスリリングなラップだと思います。
HUNGER「この密度でグルーヴさせられるかってことに興味があるし、それが自分の武器なのかなって」
DJ Mitsu the Beats「プロデュースのYOSUKE TOMINAGAさんには、”Daytona”っていう、ドラムとベースだけで構成された、日本のファンク界でも革命的な曲を出してて、それを取り込めたらカッコ良いんじゃないかなって」
DJ Mu-R「僕もミツさんも普通にDJでプレイしている曲ですね」
 
■“Space Mate -君が許すまで-”をプロデュースしたChief & Dehebはどんな人たちですか?
DJ Mitsu the Beats「スイスのプロデューサーで、Bandcampに曲をアップしてたりするトラック・メイカーなんですが、GAGLEのことが大好きな人なんですよね。SNSでもよくコミュニケーションを取ってるんで、それで今回頼んだって感じですね」
DJ Mu-R「ミツさんとまったく違う要素/テイストで、HUNGERさんに合うプロデューサーを選んだ感じですよね」
HUNGER「グルさん(grooveman Spot)も、ここ最近の遅いハウスみたいな作風で、自分もラップしたいって感じて」
DJ Mitsu the Beats「だから、プロデューサーも自然の流れですね。基本的に、自分の持ってないモノを出してくれる人にお願いした感じですね」
 
■流れという意味では、“Unfaded”の中で、「音とひとつになれた」というニュアンスのラインが出てきますね。改めてそういった感情をラップとして出されたのも、印象的でしたね。
HUNGER「“Unfaded”は、スゴく感傷的な気持ちになったタイミングがあって、そこでガッと書いた感じですね。かなりストレートだと思います。今話に出たラインは、兄貴のトラックを聴いてたときに、そうふっと思ったんですよね。それはトラックともそうだし、『今のGAGLE』って部分にも。だから、書けたまま手直しもしなかったし、スルッと出てきましたね。この曲が出来たことで、アルバムのまとまりが出来たなと思います」
 
■今回はほぼ宅録りということですが。
HUNGER「そのために設備も揃えて。録音物としてのグレードを維持できたのもよかったなって。このアルバムの制作を通して、次の一歩に行けたなって、10曲ぐらい作った段階で思えましたね。手応えはその時点で感じていて。しかも、マスタリングを終えたときに、それを上回る達成感があったんで、純粋に『良いアルバムが出来たな』って」
DJ Mitsu the Beats「まだアルバムとして客観視は出来てないんだけど、だた、いつもよりも、ひとつ芯の通った、作品として満足出来る作品になったなって。個人的には『SLOW BUT STEADY』とか『3-PEAT』を超える作品を作るのは難しいかなって思ってたんだけど、そことは別の道で、良い作品が出来たって思いますね」
DJ Mu-R「今回、HUNGERさんが一番主導権をとったアルバムということもあってか、スキル的な部分がグッと上がった作品だと思いますね。ミツさんのビートは、これまで通りハイクオリティなんだけど、GAGLEとしてもう一段上に行くには、HUNGERさんのラップがキーなのかなって思ってるし、今回はそれが達成できたなって。それをリスナーの皆さんに判断してもらいたいなって思いますね。個人的にはGAGLEの中で最高傑作だと思ってます」
 
■この後の動きは見えてますか?
HUNGER「まずはライヴをやりつつ、その中で見えればなって」
DJ Mitsu the Beats「トラックはずっと作り続けてるけど、その中でも変化があるなって。でも、新しいレコードを買って、新しいネタを見つけて、機材も新しくなって、それがアップデートされて……っていう流れは変わらないから、その中で新しいものを作っていきたい」
DJ Mu-R「この次の段階に、この作品を経て、どう進められるだろうっていうのはいつも考えることなんだけど、いつもより今回の方が『次の段階に進める』っていう手応えがありますね。この後のライヴを通して、またアルバムが育っていく中で、また新たな繋がりが生まれるって思えるし、何かが待ってそうな感じがありますね。ワクワクしてます」
HUNGER「自分たちの持ってるモノのアウトプットの仕方を、違う風に出せるじゃないかなって、今は思えるんですよね。もっと広がりのあるモノを試してみようかなって。あまり凝り固まらずに、でも薄めるんじゃなくて、自分たちのままで、どう色んな形が出せるのか、それが今考えていることですね」
 
 
INFO
GAGLE 「VG+ 」 ALBUM RELEASE TOUR 2014

3月9日(日)@静岡 BLUE NOTE 1988
3月20日(木)@岡山 MARS
3月21日(金)@神戸 troopcafe
3月22日(土)@米子 Hasta Latina
3月29日(土)@吉祥寺 SPC
4月19日(土)@新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
4月28日(月)@那覇 NEKKE2
4月29日(火)@那覇 Loveball
5月2日(金)@福岡 Peace
5月3日(土)@北九州 ROCK ARROWS
5月4日(日)@佐賀 RAG G
5月5日(月)@熊本 2110
5月6日(火)@渋谷 VUENOS
5月17日(土)@大阪 TRIANGLE
5月18日(日)@京都 BLACK BOXxx
5月23日(金)@札幌 ACID ROOM
5月24日(土)@釧路 clubGREEN
5月30日(金)@松本 MOLE HALL
5月31日(土)@長野 FAME
6月28日(土)@横浜 Bridge
7月5日(日)@秋田 Jam House
7月12日(土)@福島 NEO
7月25日(金)@姫路 fab-space
7月26日(土)@高知 ONZO
7月27日(日)@花巻 なはんプラザ
8月30日(土)@八戸 MARQUEE

 
 

Pickup Disc

TITLE : VG+
ARTIST : GAGLE
LABEL : Jazzy Sport
PRICE : 2,500円
RELEASE DATE : 3月5日