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Jinmenusagi

インタビュー:渡辺志保

「『LXVE 業放草』に関してはもう日本語ラップ・シーンの受け皿……例えば、サンプリングで作られたビートの方がみんなに馴染みがあるとか、みんなスキルよりドラマを重視してることとかが分かっていて作ったから、ある程度バズるのは当たり前のことで、別に何の感慨もないんです。ただ、それによって、こうして人と繋がれることに喜びがある。でも、人が用意してくれた土俵に身体の形を合わせるんじゃなくて、自分で土俵をこれから作ることをしたくて」

 
 この時代において、そもそも“ネット”と“現場”を比較した話をする方がナンセンスだが、アメリカのHIP HOPシーンがインターネット上を媒介としたミックステープに情報サイト、リリック解説サイトや、そこに集うヘッズたちの力に押し上げられてネクスト・フェーズに進んだように、日本にもそうしたネット上の“シーン”が存在するし、そこを拠点にキャリアをスタートさせるMCも今や少なくない。今年の3月に大阪在住の韓国人ラッパー:MOMENTが放ったビートジャック曲“#FightclubJP”は、オリジナル曲"CONTROL"(もともとは米ラッパー、BIG SEAN名義の楽曲)のKENDRICK LAMARのヴァースにのっとって、特定のラッパーを名指しでディスり、ネット上を中心に予想以上の早さで広がった。その後、瞬く間にいくつものアンサーや便乗楽曲がネット上にアップされるようになり、一連のムーヴメントと化した。そこには、ネット上でのみラップを発表してきたMCもいれば、すでにCDアルバムをリリースし、全国のライヴ現場をこなすMCもいた。玉石混淆、スキルの優劣はあれど、ネットと現場の持つそれぞれのエネルギーがぶつかり合って各々のフラストレーションが顕在化したひとつの希有な例と言っていいだろう。その中でも、センセーショナルかつ巧妙なアンサー・ソングを発表して話題になったのが、彼、Jinmenusagiだ。
 
 もちろん、そんなハイプが彼を取り巻く前から高い音楽性で注目を集めていたJinmenusagiだが、十代の頃よりネット上に楽曲をアップしながらラップ活動をスタートし、その後、存在感とクオリティを保ってきたインディペンデント・レーベル:LOW HIGH WHO?(以下LHW?)に所属。2012年2月にリリースした1stアルバム「SELF GHOST」以降、異例のスピードでリリースを続け、この度、フィジカル・アルバムとしては4作目となる『LXVE 業放草』を完成させた。先日行なわれたリリース・パーティの場では、今年いっぱいで所属レーベルを離れ、以降はインディペンデント・アーティストとして活動していくことも発表した彼。独自のロジックと分析を駆使してライムを繰り出す姿は、これまでのどのラッパーとも違う次元にいるかのようだ。
  
 
■“TOKYO”という楽曲もある通り、生まれは東京ですよね?HIP HOPとの出会いは割と早くから?
「生まれも育ちも東京です。初めて(HIP HOPを)意識したのは、中1か中2のとき。きっかけはEMINEMとAKONですね。EMINEMはちょうど四枚目のアルバムの『ENCORE』が出た頃くらい。AKONは、当時、TV番組『SHOWBIZ COUNTDOWN』で“LONELY”が流れていて、いいなと思って。PVを見たら、彼が背負ってきたストーリーも描かれていて、そこにフィールしましたね。その後、BEASTIE BOYSとかRUN DMCが好きになったんです。彼らがやっているラップは分かりやすかったので」
 
■最初の入口はUSのラップだったんですね。当時、日本語のラップは耳に入っていた?
「初めは日本語のラップが耳に馴染まなかったんですけど、母親がRIP SLYMEを聴いていて、だんだん、こんな日本語の使い方があるんだなと思って。携帯のレコーダーで“FUNKASTIC”を真似して録ってました」
 
■そのあと、すぐに自分でライムを書き始めたのでしょうか?
「書き始めたんですよね。小節とかも全然分からなくて、(ライムは)最初は全然上手くいきませんでしたね(笑)」
 
■早い時期から、活動の場はネット上で?他のインタビューではネット・ライムでリリックを発表していたとも拝見しました。
「中3くらいの頃、『BBOY PARK』のサイト内にあった『韻踏掲示板』を使ってました。あと、今、一緒に活動しているビート・メイカーのDubbyMapleも、当時、インターネットのバンド・メンバー募集掲示板で見つけたんです。その後、自分個人でネットに音源を上げ始めて。そのとき、使っていたサイトははニコ動とか2ちゃんねる、Underground Theaterzとか。ネットにラップを上げる文化って、今でこそ交わる線は出来ているんですけど、現行の日本語ラップ・シーンとはまったくの別次元で、(シーンの)どことも交わってないんです。なので、シーンで流行るラップとはまったく別のことをやっていたんですが、それが段々、気持ち悪くなって来ちゃって。『自分は普通のHIP HOPの方が好きだし、別にこれじゃなくてもいいな』と。そのとき、本当に一瞬だけ『現場でやってます』みたいなクルーにもお世話になったんですけど、そこも本当に馴染めなくて辞めました」
Amebreak伊藤「辞めた原因としては、集団で行動することが苦手っていう性格的な問題?それとも縦社会的なものがイヤで?」
「縦社会どうこうはまったく関係ないんですけど、月イチで客三人くらいしかいない浅草の箱でライヴやったり……」
 
■生産的ではない、と感じてしまった?
「マジで非生産的だな、と。それで金払うのもマジ意味ねえなと思って辞めちゃって。そのくらいの時期にLHW?に拾ってもらいました」
 
■LHW?へ正式に加入した経緯は?
「新宿の本屋さんでやっていたLHW?のインストア・イヴェントに遊びに行ったんです。以前からLHW?の音楽自体は聴いていたので、ネルさん(※LHW?の主宰者:Paranel氏)に挨拶させてもらって。その後も俺から『これ聴いて下さい』みたいな感じでデモを渡していったら、『(LHW?で)やってみないか?』と。それが2011年くらいですね。その後、1stアルバムの『SELF GHOST』は二か月くらいで作って、サッと出しました」
 
■「SELF GHOST」は初めてレーベルに所属して作った音源になるわけですが、LHW?加入以前と比べて制作に対する姿勢や環境は変わりましたか?
「以前からLHW?の人の音楽には、影響を受けていた部分があるんです。日本語を崩すスタイルとか。あとは、無意識にサンプリングで90's風のトラックを作っちゃうクセがあったんですけど、『SELF GHOST』を作り始めるくらいのときに『リアル世代で体感していない音を、別に無理して再現する必要はないから』と言ってもらって、その辺からちゃんと自分のオリジナリティの部分で勝負……じゃないけど、そういうものを作るようになりましたね」


 
■今回のアルバム「LXVE 業放草」を聴くと、分かりやすい言葉や普遍性の高い言葉を使って、トリッキーなフロウに昇華しているところにすごくオリジナリティを感じました。以前と比べると声も変わっていますよね。
「トリッキーさは、フロウのリズム割じゃなくて、声で表現できると思うんですよね。声が良くて、何か気になることを言ってれば、その人のラップは90点くらいまでイケると思うんですよ。元々、地声が嫌いで(声を)変えねばならないと思ったんです。声をいがらっぽくさせているうちに前の声が出なくなっちゃって、結果的に地声も低い声になりましたね」
 
■確かに、今の方が威嚇するのに適した声というか、でKENDRICK LAMARが”CONTROL”で出していたような声というか……。
「そうですね。あとは、JOEY BADA$$も16歳くらいのときと比べると、今はもっとダミ声なので、そういう方がいいなあと思って。そこは、他の音楽と違って(HIP HOPの)アスリート的な部分だなと思いますね」
 
■今回のアルバムに関して詳しく伺っていきたいのですが、タイトル「LXVE」の読みは「エル・エックス・ヴイ・イー」なんですよね?勝手に“LOVE“のことなのかなと思っていたのですが。
「“LOVE”であり、“LIVE”であり、(OとIの)両方が入れるように、そこをXにしたんです。前からタイトルには"X"の文字を使いたくて」
 
■前作「胎内」から約1年と、かなり早いスパンでのリリースですよね。「胎内」のリリース後、すぐに「LXVE 業放草」の制作を?
「制作に取り掛かるまでは割と間があったんですけど、構想自体は前作『胎内』の頃からありましたね。『胎内』では自分の考えているストーリーが描ききれなかったし、タイミング的にも、ファンの母数が増えた今、濃いものを作った方がインパクトがあるなと思って」
 
■「胎内」と決定的に違う点はありますか?
「やっぱりサウンドじゃないですかね。(リスナーの)受け皿を大きくするために、(ビートの趣向を)変えました」
 

■全体を通して、ストーリーテリング仕立てのアルバムになっていますよね。しかも、ラップを聴いてリアルに情景が浮かんでくるような、良い意味で目まぐるしいアルバムだな、と。
「今回はあまりラップをするつもりで書いたわけではなく、脚本を書いたような感じでした。だから、やりづらかったですね」
 
■ただその分、作品のドラマティックさを凄く感じたし、それをひとりで演じ切ってしまうのが凄いなと思ったんです。普段、リリックを書くときには「Jinmenusagiモード」のスイッチがパチっと入る感じがある?
「ありますね。『人がイライラすることを言ってやろう』みたいなスイッチがあって、ライヴのときも自然とスイッチが入っちゃいます。今回は“のかな”の辺りとか、自分で書いていて辛かったです。トミヤマ・モードで書いていたので」
 
■トミヤマ・モード?
「現実に即したフリーターの自分です。トミヤマ・リオウが本名なんで」
 
■ということは、リリックで描かれていることは実体験がほとんど?後半は自身が死ぬという筋書きですが。
「95%(自分の)体験ですね。彼女が『お金溜まんないじゃん』って言うのも、(実際に)言われた台詞。アルバム全体は、あの世からのメッセージと半分半分になっている内容で、9曲目のアウトロで死んで、それ以降は死後の世界なんです。ただ、最後は生きてるか死んでるか分からないっていう設定で」
 
■アルバムの最後は目覚めたところで終わりますけど、次作以降、この後に続くストーリーはどんなものになる予定ですか?
「自分が好きなものを詰め込みたいですね。とくにHIP HOP的サンプリングと、それに付随することの面白さを突き詰めてやっていきたいです」
 
■アルバム冒頭の“俺俺俺”もそうですが、Jinmenusagiさんはセルフ・ボーストにも独自の自虐的エッセンスを加えていますよね。
「自虐的なところは基盤にあるんですけど、ここ一年くらいは、別にそんなにセルフ・ボーストしなくていいや、と思うようになったんです。ちゃんとシーンにある程度(自分の)名前が広がったし、今後、インディペンデントでやりたいと思うようになって、心が落ち着いたので。(“#FightclubJP”のアンサーの中で)Amebreakのことを『腐れオマ○コ野郎』とか言いましたけど、その後、スキル以外のメッセージの重要さなんかに気付いたんです。自分の目に見えないところで動いているものや、想像できる範囲以外での物事が連鎖して色々なことが繋がっているわけだから、目に見えるところだけで批判するのは違うなと。だから、実際、Amebreakに取り上げられないことが必ずしもマイナスな部分だけじゃないし、一概に自分の観念だけで決めつけちゃいけないなと思うようになって。これはきちんと書いて欲しいんですけど、Amebreakっていうのはポータル・サイトだから、当然上手いラッパーのことをフックアップしてあげるサイトではないんですよね。そのような受け口が用意されているにしろ、それが100%ではないじゃないですか。(“#FightclubJP”の)ヴァースに関しては、俺がそのことを完全に度外視して『俺は上手い、俺は上手い、だから俺を見ろ』っていうヴァースだったんです。もう今はそういう感情はないですけど。そのときの俺って本当に何もアドヴァンテージがなくて。でも、その出来事があったから、ファンの母数が増えて、色んな人から見てもらえるようになって、Amebreakにインタビューを組んでもらえる存在になった。ただ、そのきっかけがAmebreakをディスった曲だというのが、本当に悲しくて。それが全てじゃないと思いますけど、それで取り上げられるなら、みんなAmebreakのことディスればいいじゃんって思うし……」
Amebreak伊藤「当然、ディスればいいってワケではもちろんないし、確かにきっかけとしては“#FightclubJP”があったかもしれないけど、自分が掴んだ時代の“空気”に関しては、それがディスだろうが何だろうが、誇りに思っていいことだと思う。それに、『LXVE 業放草』が素晴らしい内容じゃなかったら、こうしてインタビューさせて頂くこともなかったんだろうから、そこは強調しておきたいな。以前のJinmenusagi君は、スキルの高さは伝わるんだけど、それを闘わせる土俵っていうのが定まり切ってなかったのかな、と個人的には思ってたんだ。バスケで言うと、NBAや大学バスケのような場所でなく、ひたすらいろんなストリートのプレイグラウンドで勝負してた、みたいな。でも、最近はそのスキルの狙いどころや、何をどう言えばいいのかっていうのが、多分、よりハッキリしてきてるんだろうな、と」
「土俵ということに関しては、もちろんハッキリしていて。例えば“#FightclubJP”だったら、MOMENTが『これ、全部言っていいんだぜ』っていう土俵を用意してくれたから言えたことだし。『LXVE 業放草』に関してはもう日本語ラップ・シーンの受け皿……例えば、サンプリングで作られたビートの方がみんなに馴染みがあるとか、みんなスキルよりドラマを重視してることとかが分かっていて作ったから、“#FightclubJP”や『LXVE 業放草』がある程度バズるのは当たり前のことで、別に何の感慨もないんです。ただ、それによって、こうして人と繋がれることに喜びがある。でも、人が用意してくれた土俵に身体の形を合わせるんじゃなくて、自分で土俵をこれから作ることをしたくて」
 
■Jinmenusagiさんの凄いところのひとつに、リリース量の多さがあると思うんです。そのモティヴェーションはどうやって保っているんですか?
「昔は、単純に上手くなりたくて、それがモティヴェーションでしたね。当時は自分のロジックで“スキル至上主義”みたいなループにハマっちゃってました」
Amebreak伊藤「何がそうさせたの?」
「これはLHW?の存在が大きくて、YAMANEさん(※LHW?の初期から所属していたMCのひとり。2013年11月にラップ・シーンから引退を発表した)って方がいらっしゃるんですけど、色んな面で完璧な人だったんで、彼を越えなければ、と。あとは、インプットした洋楽のラップを、(日本語で)再現しきれない自分にずっと悩んでいて。洋楽のラップを解剖して自分で再現できたときに、本当のラップのアーティストになれるんだってずっと思っていたんです」
 
■英語のラップのフロウを再現するという行為ですが、具体的にはどうやって行なっているのでしょうか? というのも、同じく海外のフロウを自身のそれに落とし込むときに、AKLOはフロウの構造のようなものを紙に書き、KOHHはリリックすら紙に書かず、言葉のリズムだけでフロウを構築していると聞いたことがあるので。
「最初はAKLOさん方式だったんですけど、今はKOHHさん方式で出来るようになりました。本当に聴いたまま、それを日本語の中で近い語感の言葉にはめる作業を繰り返していくと、意識しないでも分かるようになりました。聴こえるままに日本語に直していって」
Amebreak伊藤「モティヴェーションやスキルの話とも重なるけど、Jinmenusagi君にとっては何を以てMCとして成功なんだろう?お金への執着や、ラップのスキルを磨きたいというのは曲を聴いてると伝わるけど、最終的にどこに行きたいのか、分かるようで分からない。何を目標に、そして糧にしている?」
「目標に関しては満たされることはないので、敢えて言わないようにしています。『LXVE 業放草』を出した後なので多少満たされてますけど、敢えて言うなら、こういうカッチリした作品を次々と産み出して、それを聴いてもらえるというのが近いところ。糧は、こうして人と話してコミニュケーションが取れることです。今の彼女と付き合い始めて、人間として人と話せることが楽しくなってきたんです。今はもう牙が取れている状態で、『LXVE 業放草』はかなり出がらしなんです。なので、俺としては充電期間を持つために、インディペンデントになるっていう意味もあります」
Amebreak伊藤「『LXVE 業放草』はすごく特殊な構造の作品だと思うんだけど、それを表現するための術は間違いなく日本語ラップなわけで。アンチにしろそうでないにしろ、日本のHIP HOPシーンをどれくらい意識した上で『LXVE 業放草』を作った?」
「『LXVE 業放草』では、日本の今のシーンをかなり意識しましたね。『胎内』は海外を意識していましたし、それ以前はシーン以前の問題で、何も周りが見えていなかったというか……」
Amebreak伊藤「今日、初期のJinmenusagi君の音楽に対しての印象とか、僕が聞かれたら答えようとしていたことを、僕が答えるまでもなくJinmenusagi君が自分でほとんど話しちゃったんだ。そういうことからも、すごく頭の回転が速い人なんだと思うんだけど、それ故に自分以外の世の中の動きが遅く感じてしまって、イライラすることもあるんじゃない?」
「多少ありますけど、それは気付いた人が後からでも拾ってくれるんで大丈夫です。でも今、FLATBUSH ZOMBIESやA$AP ROCKYに関して騒いでる奴らとかはみんな『おっそ』みたいな」
 
■では、周りのリスナーやラッパーとギャップを感じることも多い?
「感じますね。特定の誰っていうわけではないですけど、色んなラッパーの人と挨拶させてもらう中で、本当に『同じ脳みそ搭載されてんのかなあ』と思うんです。俺がWindows Vistaだとしたら、相手はWindows 98くらいの状況なんですよ。俺、このシーンで戦ってていいのかなって思いますし、俺が発する周波数はみんな聴こえない。焦っているのはそこですね」
 
■では「LXVE 業放草」も、他のリスナーやラッパーのために、HIP HOPリテラシーの目線を下げて作った感じはある?
「リテラシーは、リスナーよりもラッパーの方が低いと感じますね。他のラッパーは、自分の話、しかも本当に限られた価値観の話しかしていない。ステージに憧れることとか、ドラッグをやったり売ったりすることに関しての曲はカッコ良いんですけど、何か違うんですよね」
 
■リリックにリアリティを感じない、とかそういうことですか?
「感じないですね、本当に。俺のリテラシーの高さが伝わらないのは本当に辛いんです。それに、俺が今、(レヴェルが)高いと思ってしまっているのも問題で、もっと高い位置があるのに、このシーンだとそこに気付けないかもしれない」
 
■逆に言うと、常に感じているギャップもまた、モティヴェーションになっているということですよね。
「そうですね。モティヴェーションは日々変わりながらも、常にあるので」
 
■先ほどもインディペンデントになるという話が出ましたが、先日2.5Dで行なわれたリリース・イヴェントの際に、LHW?解体やJinmenusagi、ならびにdaokoさんのLHW?脱退も発表されましたよね。LHW?の解体よりも先に、自身の独立を考えていた?
「LHW?からの脱退を決めたのは、今年の夏頃ですね。『BECK』を読んで感動して、ひとりでやっていこうと思ったんです。これ、人に言うのは二回目なんですけど、YOUNG HASTLEさんがインディペンデントだっていうのを聞いて、俺もやってみようと思ったんですよ。俺、本当にあの人をめちゃくちゃ尊敬してるんです」
 
■Jinmenusagiさんは処女作から今まで全てLHW?で作品を発表してきたわけですが、今回の「LXVE 業放草」がLHW?からの最後の作品ですよね?LHW?脱退を決めた心構えのようなものが作品にも影響していると思いますか?
「影響していますね。だから、自分の人生で今まで経験したものを詰めた作品にした、というのはあります」
 
■では、LHW?時代を一言で表わすと?「自由、でしたね。雑念を取り除いてアーティストとして育ててもらえたっていうか、Paranelさんも、師匠みたいな感じです。メンタル面でもかなり影響を受けているところはあるので、卒業というか巣立ちみたいな。精神的な距離は離れていないので、大丈夫です」
 
■Jinmenusagiさんの次作からはどんな動きになる予定ですか?
「自分個人としては文章も書きたいなと思っています。ZINEとか作りたいなと。レーベルというよりはチームみたいな、そういうものを作ります。レーベル運営が大変だってことは周りを見て痛いほど分かったので」
 
■もう具体的に動き出している?
「HTMLを組んで、ホームページを自力で作りました(笑)」
 
■では、来年から新生Jinmenusagiとして出発する、と。
「そうですね」
 
 

Pickup Disc

TITLE : LXVE 業放草
ARTIST : Jinmenusagi
LABEL : LOW HIGH WHO?
PRICE : 2,000円
RELEASE DATE : 11月19日